DQII

ここは、悪霊の書と呼ばれる場所である。

Lv.0:冒険書の作成をした。

——…ようこそ、名もなき空間へ。
あなたの名前を教えてくださいますか。

「****」

あら、そうなの。素敵な名前ですね。
では、あなたの旅の記録、冒険の書を見せてくださいませ。

『冒険書No.002:ロレン』

確かに、保存致しましたわ。
では、記録に漏れがないか見てみましょう。
 

俺たちの冒険の書No.002〜ローレシアの王子〜

ぼうけんのしょ

    • Lv.1:異国の兵士がやってきた。

       ここはローレシアのお城。数多の世界を救いし勇者の血筋が、王となり建国した国。この平和で長閑だった世界に再び闇が落ちる。 あれは、周りが慌ただしくなり、剣の修行が途中で終わってしまったときだ。何はともかく玉座へ向かえと皆に言われた。言われる…

    • Lv.2:リリザの町に着いた。

      「死ぬかと思ったんだぞ」 滑り込むように町に入る。 途中までは順調だった。迂回した山の西側に出たとき、モンスターが一段と強くなった。巨大な蟻【アイアント】は、外殻が硬く一撃で倒せない。一匹に苦戦すると、その分大きな隙となり、反撃を多く食らっ…

    • Lv.3:サマルトリアの王に会った。

       幾らか歩いたか不明。時刻は既に夕暮れになっていた。辺りは薄暗く、視界が悪くなって来た頃、襲い来るは新たな敵、【ドラキー】——悪魔のような尻尾に蝙蝠のような翼を持ち、鋭い牙で襲って来る黒い物体——の空中からの攻撃に翻弄される。「うわ!?」 …

    • Lv.4:勇者の泉を目指した。

      「えっと、泉はここからずっと東だな」 再びサマルトリアの城を出る。途中で『毒を持つ敵がいる』と忠告を受けた。そのため、城下町で毒消し草も一個だけ購入する。薬草もきっちりと確保し、ひたすら平原の続く谷間を東に歩く。少し慣れて来たけれど、まだ強…

    • Lv.5:サマルトリアの王子を見つけた。

       城下町の道具屋の横で休憩した後、ローレシア城に戻り、謁見の間にいる父王に会いに足を進める。彼がローレシアに来る目的は旅の同行を願い出ること、先代勇者より受け継ぐ使命。つまり、謁見の間にサマルの王子もいると思ったのだが………。「先程、サマル…

    • Lv.6:サマルが棺桶になった。

       勇者の泉の捜索を終えて、満足したその帰り道に悲劇は起きた。丁度、ローレシアのお城への近道である毒沼を渡っているときである。「ちょっと待って……」 引き止めるサマルにどうしたのかと振り返ると、崩れ落ちる彼の姿があった。思わず駆け寄り抱き支え…

    • Lv.7:銀のカギを探した。

       ローレシアの南の祠に着いた。一人の老人が焚き火をしており、奥に鍵の掛けられた扉が見える。「この世界には銀のカギと金のカギのニつがあり、扉にもそれに合うニつの種類の鍵穴がある」 挨拶したら、そう返された。そう言えば、サマルトリアの牢獄にいた…

    • Lv.8:扉を開けに回った。

      「後は帰るだけだねー」 倒せた後、無事に銀のカギを手にして、二人で笑い合う。「でも、こっちも探索してないぞ」 洞窟を戻っていたとき、分かれ道の左手部分の洞窟の穴が気になり、そちらに進む。その奥には宝箱二つあり、一つはお金。もう一つは…。「キ…

    • Lv.9:ムーンペタの町に向かった。

       ローラの門を無事に潜り、地下通路を歩いているときだ。右に曲がる方と真っ直ぐに行く方があって、右に何かあるのかと見に行ったら、何もない小島に出た。足元を注意して調べたが結局何もなく、仕方なしに戻ろうとしたら、不気味な仮面をかぶっている【まど…

    • Lv.10:ムーンブルク城の惨劇を見た。

       ちょっと前の自信はどこへやら、ムーンブルク城を目指すつもりが、ちゃんとした位置を把握してなかったので偉く苦労することになる。 その最たる原因は【マンドリル】——凶暴な大猿、大きさはゴリラに匹敵する——や【リビングデッド】——人が腐ったよう…

    • Lv.11:ムーンブルクの王女になった。

       眩い光が辺りに立ち込め、目を開けるとゆるいウエーブのかかった髪がふわりと揺れる綺麗な少女が目の前にいた。持っていたラーの鏡は反動で砕け散り、跡形もなく消え去る。 暫くの硬直が互いに起こったが、少女は先に我に返り、自身が元の姿に戻れたことを…

    •  Lv.xx:勇気と希望。

       ここはリリザの町。聖なるナイフを買いに一旦、ローレシア大陸に戻った一行。その夜。ローレは既にベッドで大の字になって眠っている。宿についたら直ぐに何もせず夢の中へと旅立った。まるで、見知らぬ場所に旅行に来て、日中はしゃぎ過ぎた小さな子どもの…

    • Lv.12:砂漠を超えた。

      「残念だったね。また挑戦してくれよ」 準備のために薬草やら、なんやらをいろいろ買った後に感謝の気持ちとしてもらった福引券。惜しいところだったが、結局全部ハズレに終わった。ムーンペタの町に戻ってきて旅の準備を進めている。キッチリとした目的は見…

    • Lv.13:風のマントを探した。

      「ムーン!」 目の前には三匹の【マンドリル】がいる。たった三匹だったが、道がわからなく迷いながら進むために、魔力の温存を少しでも考えていた時であった。サマルの回復が間に合わずムーンの胸元が光り輝き、桃色を基調とした棺桶に入る。「くっ」「サマ…

    • Lv.14:ドラゴンの角に登った。

      「おればっかりなんだぞ」 ムーンペタの町でお金に余裕ができたので防具を整えたが、買うものがどれも二人が装備できない物ばかりで、眉を潜める。「こればっかりわねー」「ローレが硬くなれば回復回数が減るから、助かるのよ」 まだ納得しかねるが、何度店…

    • Lv.15:港町ルプガナを散策した。

      「体が痛いんだぞ」 何も考えずに寝てしまったので節々が痛い。体を動かし凝り固まった筋肉を解す。 その後、朝食時に皆で集まりどうするかを相談する。「おれは塔を攻略したいんだぞ!」「そうね。その前にお店で買えるものがあるかを確認したいわ」 ここ…

    • Lv.16:ラダトーム城へやって来た。

      「風が気持ちいいわね」 港町ルプガナから船で東に向かう。その先にローレシアを建国したローラ姫の故郷、ラダトーム城がある。そのラダトーム城がある大陸全体——周囲の島々も含む——をアレフガルドと言う。この世界ができてから、最初に文明ができた土地…

    • Lv.17:竜王の城に潜った。

      「今度こそ、竜王の城だな!」 ラダトームの場内のとある一角で一行は次の目的地を決めた。「今は船でいけるみたいだしねー」 とある一角とは老人が鎮座している聖なる場所である。老人の聖なる光はとても凄く、魔力が想定外に枯渇したときによく利用する。…

    • Lv.18:大灯台に登った。

      「メルキドの南だな!」 元メルキドの町は既に探索していたのでわかる。船は何度かラダトーム城にルーラした時について来たので東に迂回して大陸を目指す。「ルーラで付いてきてくれるのは有難いよねー」「ルーラ自身をあまり唱えている人がいなかったから、…

    • Lv.19:大海原を探索した。

      「ここもまた金のカギが必要だぞ」 祠には『旅の扉』という瞬時に違う場所へ移動できる魔法渦がある。三つあるところもあるが、どれに飛んでも最終的に金のカギで阻まれるのである。残り四つの紋章に加え、金のカギが必要不可欠なのだ。だが、今まで寄った場…

    •  Lv.xx:呪われた血。

       信じたかったのかもしれない。ローレこそが選ばれた者で、全てを背負う者だと。サマルトリアは付属品でしかないと思い込むことで、自分自身の弱さを正当化したかったのだろう。「…あ、れ?」 朝、何時ものように目覚めたはずなのに動かない体。全身が重く…

    • Lv.20:鍵開けに翻弄した。

      「ローレ? 南と東は全然違うわよ?」 再度の船旅にて、あまりにもアッサリ見つかったため、恨まれる。「う、ゴメンなんだぞ」「見つかって良かったねー」 建物は石造りで山々に囲まれた地の利にも加え、硬い城壁は鉄壁を誇る。その鉄壁さ故に人々は戦いに…

    • Lv.21:ペルポイの町に行った。

      「ようこそ、ペルポイの町に。私は町の歌姫アンナです。あなたに歌を聞かせましょう」 取り残された人がいた場所にある金の扉を開けるとそこに地下街が広がっていた。アンナの歌を聴きながら街をめぐる。ここでは大神官ハーゴンの名前をよく聞く。それに恐怖…

    • Lv.22:水門を開けた。

      「よし! 水の紋章ゲットだぞ」 引き続き鍵開け巡りで、ムーンペタの町に行っていない場所があることを思い出した。そこに行くとここにも捕まっている魔物がいた。どこかしこも狂い出しているのだろうか。幸いたいしたことなく、山彦の笛の導きで四つ目の紋…

    • Lv.23:海底の洞窟を探した。

      「うーぬ」 再び、若干不正確な自作地図と水平線が広がる海を見比べる。以前偶然発見したそれは憶えているつもりで、位置情報が記憶から欠落していた。海の上に浮かぶ珊瑚に囲まれた島、地底の洞窟と呼ばれる場所は何処にあるのだろう。「トヘロス」 再び効…

    •  Lv.xx:ムーンブルクの最期。

      「サマル?」 自身の声が遠くに響く。「ローレ?」 返事は返らない。頭では理解しているつもりだった。彼らは棺桶に入ったのだと。棺桶——瀕死の状態を保持し、蘇生呪文が間に合うようにロトの御守りの力で形成した、人を入れる容器——の状態であり、死亡…

    •  Lv.xx:ムーンの心の闇。

       冷たい風が頬を撫でる。「ムーン! しっかりして、我を保ってお願いだから!!」 異様なサマルの叫び声。ここまで声を荒げる姿を今まで一度も見たことない。相当な緊張感が垣間見える。ここで完全に意識を取り戻したローレは急いで起き上がり、あたりの状…

    • Lv.24:邪神の像を見つけた。

      「ターゲットはおれだぞ!」 死地を乗り越え、何度目かの海底の洞窟。流石に慣れてきたと言うべきだろう。【キラータイガー】の攻撃を防ぎつつ叫ぶ。「ローレ! 今、回復するわ!」 【キラータイガー】の対応は直ぐに誰を標的にしているか把握、ムーンとサ…

    • Lv.25:精霊ルビスにあった。

      「ムーン」 壮大に効果のある呪文は、その分消費も激しくなる。サマルの心配を目の当たりにして、ムーンは瞳を閉じて何度か深呼吸する。そして、真っ直ぐにサマルを見つめて微笑む。「大丈夫よ。戻りましょう」 意志の強さを見てサマルも微笑む。「それだけ…

    • Lv.26:ロンダルキアへの洞窟に潜った。

       ここは水の都ベラヌールの町。ロンダルキアへの洞窟がある大陸と直結している旅の扉があり、何度も挑戦するには打って付けの場所である。その宿屋で三人は議論を交わす。「集団で襲われたとき、何もできなさ過ぎるね」 サマルが自己の脳内の整理を兼ねて、…

    • Lv.27:銀世界の中を歩いた。

       暗い洞窟の中。求めていたものは、一度、落とし穴に落ち、もう一度、落とし穴に落ちた先にあった。「まさか、本当にあるなんてね」 ムーンが感嘆する。噂は聞いていたが、どこにあるかは不確定要素であった。ローレの“ここの洞窟にある”と言う謎の自信が…

    • Lv.28:絶望を体験した。

      「そうよ! マヌーサよ」「どうしたの?」 銀世界を歩いている時にムーンが唐突に声を出した。「攻撃がキツイ相手いたじゃない? 視覚を奪えば良かったのよ」 ムーンが言うには痛恨が飛んで来る【ギガンテス】に効果がないか、次あったら試すとのこと、ラ…

    • Lv.29:ローレシアの城に戻った。

      「大分来れたわね」 大きな巨体を斬り伏せ、一息と共に一振り刃に着いた汚れを遠心力で払い落とす。二人にもここまで来れた事への安堵が混じっている。何度も往復した後、ロンダルキアの南西部、禍々しい城塞が見える場所まで辿り着けた。「なんか落としたぞ…

    • Lv.30:ハーゴンと対峙した。

      「あなたは眠っていなさい。ラリホー」 つくづくムーンは敵に回したくないなと思う。お喋りな敵を黙らすかのごとく眠りへ誘う。敵は抵抗虚しく落下し、意識の闇へと落ち、そしてローレの斬撃で永眠へと葬った。 そう、【アトラス】を倒した一行が登った次の…

    • Lv.30:ハーゴンを退治した。

      「覚えておくが良い、私が偉大なるカミの使いハーゴン様じゃ」 杖の先端の宝珠が光り、イオナズンが炸裂する。杖で叩くように攻撃してくるだけなのに打撃もキツイ。負けないとローレを中心に攻撃を仕掛ける。攻撃魔法で傷つくもその痛みを無視して素早く切り…

    •  Lv.xx:過去の追憶。

      「なあ、おれには何で魔力が無いんだ?」 魔法学の基礎を勉強中。魔法の成り立ち、魔法陣の判別、形成方法などの教科書をペラペラと捲りながら尋ねる。この炎を出すにはと、爺の手から魔法陣が形成され、炎が浮かび上がる。その炎は基礎中の基礎ギラである。…

まほうのしょ

    coming soon

みじかめのしょ

    • それぞれの居場所

       漕ぎ出した大海原。どのぐらいの世界を巡ったであろう。壊れ知らずの不思議な船は三人だけでも、きちんと動く。そこまで大きい船では無いが魔法の帆は風を受けて舵通りに動くのだ。魔物は襲ってくるが、撃退すれば問題がない。更にムーンの魔除の呪文『トヘ…

    ※DQIIの二次作置き場です。
     メインはプレイ日記と妄想を足して2で割ったようなお話です。
     FC版を主軸としています(プレイはWiiの復刻版のやつです)
     一部SFC版の設定も借りてます。矛盾点がある場合はFC版を優先。