お洒落に全力を…
「えー。まだ行くのかよ」 ここは謎の島と呼ばれる場所。この場所に行く手段は限られており、人を選ぶ。しかし、一種のビジネスというか、一通りの施設が揃っており、案外便利な場所でもある。それは何故か、考古学者が真実を求めてこの場所の調査を冒険者に…
短編集DQX
魔法と呪文
「最近、気になっていることがあるのよね」 退屈な石版探しに嫌気がさしたのか、ツボを漁っている少年の横で椅子に座り、前後の脈略のない言葉を発した。「マリベル…何?」 これは休憩だなと、額の汗を拭いながら少女——マリベルの方を見る。「アルス! …
短編集DQVII
ふっかつのじゅもん
「死んでしまうとは何事だ!」 聴き慣れたフレーズが飛び交う。それを右から左に聞き流して、ついでとばかりに本日の報告をする。王は頷きつつ、その報告を本に記録し、その記録に沿った呪文を唱える。その呪文の名は【ふっかつのじゅもん】である。 その呪…
短編集DQI
からっぽの世界で
好奇心は猫を殺す。 そんなつもりではなかった。彼を傷つけるつもりはなかった。後悔してももう遅い。 何もない島にたった一人佇んでいた彼。破壊衝動に苛まれ、幾多のモンスターの骸を超えてきた無邪気な少年。物を作るという初歩的なことができない不思…
短編集DQB2
こうして作られた世界
何もない空間だった。いや、ただ広い平野が続いていたと言うべきだろうか。どこを見ても広がる地平線が見えるだけである。その中央に一人の男が立っていた。なぜその場に居るのか理解できないでいる。いくら周りを見渡しても何もなく、状況を説明してくれる…
短編集DQB
Endless〜勇者の十一番目の選択〜
「イレブン!?」「あれ? カミュがここに来るなんて初めてだ」 少し驚いたように目を瞬かせる。ここは忘却の塔。既に忘れ去られた場所。 最初は誰だっけ、ベロニカだったかな。ケトスに乗らないと来れないのに…。これじゃ何時になっても、つけられている…
短編集DQXI