DQ1と俺冒1について

 ここは小説の後書きような感じです。
『俺たちの冒険の書No.001〜ロトの血を引きし者〜』(長いので以下『俺冒1』)について語ります。
上記を読んでくださってから読んでくださると嬉しく思います。





 さて、書かせていただいた俺冒1ですが、一つにDQビルダーズの影響を強く受けています。
あちら(DQB)が『はい』と答えた世界であるならば、こちら(DQ1)は『いいえ』と答えた世界。
ならば、彼の心情はどうだったのだろうと言うのが書き始めるきっかけでした。
Wii版での移植を持っておりましたので、本腰入れてFC版をプレイしました。

 プレイして気づいたのですが、近年のイベントが多くあり、そこから徐々に世界が広がっていくスタイルではなく、チュートリアル終えた瞬間に全てをプレイヤーに委ねられると言う一種の放置です。
勿論、モンスターの強さや、いろんな人の話を聞くことで進むべき道を組み立てていくのですが、これといったイベントがありません。
竜王までにある唯一のイベントと言えば、姫さまの救出劇でしょうか。
しかし、それすらも任意と言う凄まじい自由度です。
(初見で姫なしで、見つけるのは困難ですが)

 これらの体感から『勇者は、唯一世界を救うと言われているロトの血に嫌悪しながらも、竜王を倒すと言う勇者の使命を自分から選び取った』と言う感想に行き着きました。
竜王の返答にも『いいえ』であるし、ED後の誘いも『いいえ』です。
この二つが彼が考え抜いた一つの彼なりの答えなのです。
(ローラ姫は強制『はい』ですので除外)

 勇者だから世界を救ったわけではない。
竜王を倒したいと願ったから、竜王を許してはいけないと思ったから、倒すことを選択した。

 と言うことです。その結果が歴史に勇者として名を刻まれる英雄となったのです。
なので、勇者ロトの血を引くと言う束縛から離れるためにこの世界から飛び出し、自分とローラの城、ローレシアを作るのですが、彼の運命は勇者として引き摺られていくのでした。→DQ2へ

以上が俺冒1の執筆概要です。
(それが伝わるように書けているかと言うとそこは、また別問題)

『だいじなもの』やその他番外は全て蛇足に補足です。
なぜ、彼は子孫に戦うことを願ったのか、なぜ先代はロトの血と言う言葉を残したのか。
これらが今後に続く個人的テーマです。

 ドラクエシリーズの一ファンとして、色々考えさせてくれることの喜びと、最終的な答えを知りたいジレンマがありますが、こう言う妄想を楽しめることも、魅力の一つだと思っています。
やはり、この世界観を作ってくださった本家ゲームには感謝しかありません。

 最後にこの拙い文章、及び小説を読んで下さり有難うございます。

ただのDQファンのアドライデ