俺冒1

Lv.9:レミーラを覚えた。

「レミーラ!!」 しかし、何も起こらなかった。何だろうと思い唱えてみたが何も起こらない。色々試した結果、どうやら洞窟を明るく照らすものらしい。外ではその光が見えずに何が起こっているのかわからなかったというわけた。丁度、マイラの村の南に降りる…

Lv.8:戦士の指輪を見つけた。

 洞窟の少し入り組んだ奥に二つの宝箱があった。その中に少しゴツめのしっかりとしたリングが入っていた。名前の通り、攻撃力を少し上げてくれそうな気がする指輪だ。もう一つは松明であった。  己が今いる場所は『岩山の洞窟』と言うらしい。その名の通り…

Lv.7:ラリホーを覚えた。

「…何だ。この呪文は…」 対敵に使う補助魔法であるらしい。掛けた相手を眠りに誘う。耐性を持った者には効かないらしいが、現時点では攻撃が痛いモンスター、つまり【がいこつ】に試してみる価値はある。「……マジか」 早速、出てきた【がいこつ】に掛け…

Lv.6:賢者を見つけた。

「銀の竪琴?」「そうじゃ、それを持ってきたら、雨雲の杖を授けよう」 マイラの村の一度南に迂回した西側に祠がある。雨の祠と言われており、そこに一人の賢者がいた。その人の話も長く、要約すると『勇者の力試しに銀の竪琴を持ってこい』と言う話だった。…

Lv.5:銅の剣を買った。

「毎度あり、竹槍は5Gで引き取るぜ」 漸く手に入れた銅の剣。嬉しさのあまりつい掲げてしまう。これで千人力だと息が荒くなってしまった。防具も欲しいところだが、所持金が無いので(あの時、半分取られなければ盾ぐらい買えたのに)布の服で妥協する。 …

Lv.4:ギラを覚えた。

「これは強い!」 ギラ、敵を攻撃できる呪文。魔力消費が回復魔法のホイミの半分で、尚且つ、竹槍より強い。魔力もここへ来て一気に上がったため、今まで以上に遠出ができる。資金難のため未だに銅の剣すら買えない自分には強力な呪文である。 これで気にな…

Lv.3:ホイミを覚えた。

「ここか」 地下深い洞窟が砂地の中央に聳え立つ。 進展したのはホイミの呪文を獲得したからだ。魔力的に一回分しか唱えられないが、窮地に追い込まれても避けられる。力強い回復魔法である。『おおカミよ! 古き言い伝えの勇者に光あれ!!』 そう言い、…

Lv.2:初めて死んだ。

「今日もボロボロだねー。一泊6Gだよ」 顔なじみになりつつある宿屋の女将に苦笑いされつつ、貰ったものと魔物と戦うことで得たお金で払う。連日ラダトームの町周辺で修行の日々だ。この宿はサービスが良好だが格安で泊まれる。言うなれば、城から援助金を…

Lv.1:竜王討伐を言い渡された。

「勇者ロトの血を引く者よ! そなたの来るのを待っておったぞ」 開口一番に告げられたのはこの言葉だった。王族は話が長い。要約すると、『竜王が現れたので倒してこい』ってことだろう。旅のヒントもいくつか教えてもらえたので旅立つことにする。(俺で何…