俺冒1

Lv.xx:そんなひどい。

「死んでしまうとは何事だ!」「好きで死んだ訳ではないです!」 見慣れた光景。何度繰り返されたか分からない。「嘆かわしい。命をなんだと思っているのだ! 何人も帰ってこぬのじゃぞ!」「分かっております! これ所持金の半分ですから!」「これ、話は…

Lv.20:竜王と対峙した。

「よくぞ来た。わしが王の中の王、竜王である」 歓迎ムードにて確信を得る。こいつは最初から見ていたのだ。「わしは待っておった。そなたのような若者があらわれることを」 竜王は探していたのだ。実力のある人間を。「もしわしの味方になれば世界の半分を…

Lv.19:ベギラマを覚えた。

「致し方ない! ベギラマ!」 ベホイミを使われる程、厄介なものはない。少し剣で削り、トドメにこの攻撃魔法を使う。ギラに比べ遥かに性能は良いが、不安定なのは変わらない。消費も約二倍半だ。多用すると直ぐに魔力が底に着く。 上記のような【しにがみ…

Lv.18:虹の橋を架けた。

 リムルダールの町から北西にある岬が竜王の島に一番近い場所。流れが速く、波も高く、船では無理と言われている。断崖絶壁の上にあるこの岬。昔、ロトがこの場所で橋をかけたとのこと。「頼むぞ」 取り出し高々と掲げると虹の雫と言う宝石が光輝く。辺りが…

Lv.17:ベホイミを覚えた。

「これか」 毒沼の中央に無下に捨てられていたそれ。鎧と同じく鳥の紋様が象られたメダルのようなもの。己が求めに求めていたものは、なんとも言えない場所に放置されていた。『勇者様、お役に立てましたか?』「…あ、はい」『嬉しゅうございます。…ぽっ』…

Lv.16:案外あっけなかった。

「意味がわからん」 軽い電流が流れているのか歩いている床は一歩毎に体力が奪われる。自分の体力に気をつけながら向かうは、長老の住む神殿。勇者ロトの血を引いてると言うのが証明できる印がある場所を知っている唯一の人物。 教えられたのは細かい数値で…

Lv.15:トヘロスを覚えた。

「へー。これは便利だ」 呪文を唱えるとあたりから魔物の気配が消えた。ラダトーム城周囲では、モンスターが逃げることも多くなったが、出会い頭に戦うことが多くあり、流石に数をこなすと鬱陶しいと言う気分になる。気合いが削がれると、いざ強い魔物が出て…

Lv.14:何もなかった。  

「ダメだー」 ラダトームの町の宿屋。ごろりとベッド横になる。何度挑戦しても先に行くことができない。元ドムドーラの町の近くまではスムーズに行けるようになったが、その先にあるだろうと思われるメルキドの町に行くことができない。 装備も武器も売って…

Lv.13:ルーラを覚えた。  

「しまった。ここはラダトーム城の入り口か」 覚えたての呪文は取り敢えず使う。まさか、そこまで凄いことが起こるとは思ってなかった。 少し前まで、リムルダールの町から南下した場所で、金策と修行をかねてしていた。そこには【ゴールドマン】がいて通常…

Lv.12:リレミトを覚えた。  

「リレミトォォォー!!」 覚えた瞬間に唱えた。ガライの墓はかなり最深部にあったため、魔力が尽きかけていた。偶然にも脱出する手段ができたことにホッとする。  竪琴は後で届けるとして先にドムドーラの町に行こうと歩く。ガライの町の南、ラダトーム城…

Lv.11:ガライの墓を目指した。

 王に挨拶をしてから、ラダトームの町へと戻る。何気に寄った町でまさか『銀の竪琴がガライの墓にある』と言う情報が聞けるとは、憶測が確信へと変わる。これで全て繋がった。  竜王の城に行くには三種の神器が必要。最後の一つはまだ分からないが、一つは…

Lv.10:マホトーンを覚えた。

「これは使える」 魔法封印呪文マホトーン。【まどうし】の脅威からおさらばだ。睡眠魔法(ラリホー)が使えない上に、ついでに火炎魔法(ギラ)も抑えてくれる。奴はもう敵ではない。討伐効率も跳ね上がり、意気揚々となる。 ある程度、余裕が出て来たので…