冒険中

紙に書かれた想い

呪いそれは僕にかからなくて陛下や姫の姿を変えさせ そして 城の時を止めたもの…王それは僕に住む場所をくれた人世界の孤独から僕を救ってくれた姫それは僕に笑顔をくれた人心の孤独から僕を救ってくれた 2人は最も敬愛する人達勇気それは何事も恐れなく…

朝露の中

 窓の外を見上げたククールは空がほんのりと明るくなっているのを確認して溜息をついた。「やっちまった」 つい酒場で時を忘れて楽しんでしまって気がつけばこの時間だ。今、向かっているのはエイトが取っているはずの宿。明日っと言っても、もう今日だがこ…

ひととき

 黙々と歩いていたエイトが急に立ち止る。「よし、この辺でちょっと休憩しよう」 振り返りながらそう言った。「休憩でがすか?」「うん、結構歩いたし疲れたんじゃないかな?」 この辺りだと川も近いしと、辺りを見渡す。「まだ行けるわよ? 平坦な道が多…

懐かしき歌声

「あら? 素敵な曲ね」 ここは教会のそばにある水場。ご好意により無料で泊めてもらえるが、流石に食事は自炊しないといけない。近くの村で余った食材を分けてもらい、こうして用意しているところである。簡易な鍋料理で最後のひと煮立ち、沸騰するのをゆっ…

旅の戦闘

 ククールと合流してから、『ククールの実力を見極める』と言う名目のもと戦闘を開始する。「現状は、僕がある程度指示を出して戦っている感じかな」 エイトは簡単に説明する。 ヤンガスは、兄貴についていきやすの一点張り戦闘に関しては前衛である。出だ…

旅の意気込み

 仲間になりたてのククールの故郷ドニの町での別れを提供すべく、ククールとは別行動をとり、次の町への準備をエイト達は始めた。準備と言っても装備品はある程度整えた後だったので薬草や今後に必要な道具をそろえる程度であるが…。「ええとこっちの大陸に…

旅の仲間

 足手まといじゃないということを証明したかった。ゼシカの全身全霊を憎きドルマゲスを追うことに集中する。焦りだけが、心を支配していたと思う。 何故なら、仲間になった彼らに『女はダメだ』だと言われているような気がしたから。特に、ヤンガスは歓迎さ…

旅の始まり

 すべてが飲み込まれた。だからこそ、見失うわけにはいかない。  ここはとあるお城の最上階。辺りは荒れ果て、中央には歪な魔法陣が描かれている。その魔法陣に駆け寄るは一人取り残されたこの城の兵士。屋上で目覚め、生きているものを探し回り、ここ…